
一昨年は感傷的に、
昨年は気もそぞろに迎えた12月5日。
例年、暖房具に火を付ける初日と決めていた日ですが、
今年はそれより先立ち、ヒーターを使い始めた上に、
(いつもなら11月末頃にこたつを出すところ、
今年からオイルヒーター1本で冬を過ごすことに決めた為、
早めにヒーターをつけないと我慢できなかったのです)
そもそも12月5日自体、忘れかけていました。
なぜこの日が暖房具点火日かというと、
一人暮らしをした最初の冬、
同日に支給されたボーナスで買ったガスファンヒーターを
初めて点けた日であることと、
それに先立つ3日に拾われた仔猫・トノが
(3ヶ月未満だったかと思うのですが…もっと育っていたかも)
ヒーターの点火をいたく喜び、熱風の吹き出し口に
ほっぺをすり寄せて喉を鳴らしていた思い出があるからです。
暖かさに目を細める猫の姿は心和むものがある。
一昨年はジジイ・トノを亡くした年。
去年は仕事探しに世間の寒さが身に染みていた年。
今年、5日を失念していたのは、
いろんな意味で忙しかったからなのでしょう。
思い出せないのは、忘れてしまったわけではない。
忘れたわけではないけれど、
悲しいかな、私という人間は、
あまり哀しみにこだわることなく
適度に記憶を片づけてしまえるところがあるようです。
よく言えば前向き、
悪く言えば薄情?
トノ、あんたを忘れたことはないけれど、
思えば卓上の写真立てに目を留めることも
以前程ではなくなってきているんだ。
ごめんね、ごめんね、ごめんね。
薄情の度が過ぎると思ったら、
また、カーテンを揺らしにおいでよね。
しいちゃんと遊んでやってちょうだいね。